玉川大学公開講座 VOL45 2018
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12〈定員〉20名大名家の香道 −初心者でも楽しめる香道へのお誘い−安藤家御家流香道家元 安藤 綾信 安藤家御家流香道家元後継 安藤 園枝水曜日 全3回 9/26 10/24 11/28 13:00~15:00J-400-02開講日19,000円受講料講師経歴旧磐城平藩主第十六代当主。昭和6年12月10日東京に生まれる。関西大学卒業。安藤家分家より本家元子爵 信昭の養子となる。先祖よりの茶道・香道及び礼法を里方母安藤百合子より相伝。昭和45年八芳園に於いて、高松宮殿下、宮妃殿下、旧平戸藩主松浦素氏御来臨のもと、初代対馬守重信三百五十年遠忌及び十代信正百年忌を営む。この時より留流を解いて一般に伝授する事となる。御家流茶道十六世。安藤家御家流香道十一世。伊勢流礼法伝承。最も教養の高いものとされている香道は江戸大名家の奥向きで大きく花を開かせました。東福門院サロンに米川常伯が香道を以って御傅授奉った事により江戸大名奥向きに盛んになりました。やがて時は移り文明とともに少なく成りましたが明治・大正・昭和初期までは何とか大名家に傅わりましたが、現在では当家のみとなりました。各名家の香道具は美術品として美術館に納められています。昭和四十五年より奨めにより留とめりゅう流を解きまして、安藤家御家流として世間に御披露し現在に至っております。九月 歌聖香今月は歌聖香を致します。住吉神社、人丸社、玉津島社と和歌の三神を題材にして居ります。加えて客香を祇園として居ります。祇園とは素佐之男尊を祭神として居り日本の歌の始めと傳えられて居ります。五七五七七『夜久毛多都伊豆毛夜幣賀岐都麻碁微爾、夜幣賀岐都久流曽能夜幣賀岐袁』江戸時代の徳川將軍家の歌会には『菅家』の画像を床の間に掛けて行ふ。拙家では柿本人丸の画像を掛けて歌会を催した。旧磐城平藩の今は亡き旧藩士の古老が私に傳承の事柄に本丸敷地へ案内の折、此の辺に人丸社があった場所と教えてくれた事、后にその側を通る度びに思い出している。講座の折に人丸の画像を持参展示の予定。十月 駒止香今月は駒止め三名歌を宛てた組香であります。その一首を記せば『駒止めて、袖打ち拂ふ影もなし、佐野の渡りの、雪の夕暮』あまりにも有名な藤原の定家卿の和歌で有ります。因みに拙家先祖、初代重信、二代重長、三代重博と三代に渡り、七十年間高崎城主として此の地を治めました。その折に初代重信は領地を廻りました。そこの、歌の名跡を尋ねた折に定家卿の鉄製の小さな像を作らせ金一封を与えて是れを村人に是れを祀る様にとした傳承が現在は定家神社として村人が祀っている。定家像は高崎市の文化財となっている。十一月 除夜香今月の組香は講座の都合上除夜香を取り上げました。一年を年、月、日、として、又閏年など江戸時代の暦では今と異って居りますのでその閏年の数え方など興味深いものがあります。『百敷の大宮人も群いつつ古ぞとや今日を明日は語らむ』

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